トップお知らせ報道関係者に向けて2025年の活動テーマ発表とデータ入力のデモンストレーションをおこないました

報道関係者に向けて2025年の活動テーマ発表とデータ入力のデモンストレーションをおこないました

2025年7月31日 電算 本社ビルにて日本データ・エンジニアリング協会(会長:河野純、略称:JDEA)は、報道関係者向けに2025年活動テーマについての説明会とデータ入力のデモンストレーションをおこないました。

2025年度は「データの価値」をテーマに

JDEAは2025年度、「データの価値」をテーマに活動してまいります。
併せてAIの利活用などデータ・セントリックな社会・経済を支えるデータマネジメント人材の育成に取り組む考えです。
当協会は2022年度に「データ生成の工程」、2023年度に「データの品質」、2024年度は「データ生成価額」を年間テーマとしてきました。
これまではデータ生成の視点でしたが、今年度は「高品質・高精度なデータが社会・経済の付加価値を高める」との認識に立って、データ利活用の視点でも活動を広げて行くことになります。



当協会は1971年6月に発足した日本パンチセンター協会(JPC)を母体とし、1984年に改組・改名した日本データエントリ協会(JDEA)を前身としています。このためこれまでの情報発信の対象は会員やITサービス業が中心でした。
しかし現在のデジタル技術は、ユーザー(発注、利用)とベンダー(受注、供給)の別なく、データ・セントリックへの対応を迫っています。
政府が提唱するDFFT(信頼性あるデータの自由な流通)、生成AI、ドローンや無人走行車両などには、高品質で高精度なデータが欠かせません。



一般的には、Trusted WebやAIエージェントなどに目が奪われがちですが、当協会は「データ生成のプロフェッショナル集団」として、DLCP(Data Life-Cycle Process)に注目してまいりました。
DLCPは、ユーザーとベンダーの別なく、データ価値をより高めるために必須の考え方と言えます。
そこで当協会は今年度、DLCP/CRUD(Creation-Read-Update-Delete)をより深化させる(注1)とともに、データマネジメント人材のスキルの可視化に取り組んでまいります。
当面はDLCPの中核となるデータマネージャ/スーパバイザ(注2)に焦点を当て、データエンジニア全体に広げて行きます。


注1)DLCP/CRUDの深化:データを利活用するなかで生成される2次/3次データないし、遷移したデータの品質・精度に関する管理手法を指します。
注2)データマネージャとスーパバイザ:両者とも、データの品質や構造、生成・更新・廃棄を適正に管理する役割を担っています。データマネージャはデータを利活用する立場、スーパバイザはデータを生成する立場という違いがあります。
その意味で、いわゆるデータマネージャは「管理型/スタッフ型データマネージャ」、スーパバイザは「実務型/現場型データマネージャ」と言っていいでしょう。
両者が密接に連携しすることで、高品質で高精度なデータが継続的に整備され、システムの適正な動作やデータ流通が担保されると考えられます。